写真を拡大 まるでSF映画「マトリックス」のように見える金魚の水槽(C)2015〜2024 George Nobechi
世界に約400ある有料水族館のうち、150近くが日本にあるという。フォトグラファー・野辺地ジョージ氏が撮影する数々の被写体・シリーズの中で、最も古いのが水族館であり、少年時代の思い出をたどる「旅」だ。日本人にとっての水族館とは何なのか…写真と文で繙いていく

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デパート館内に立地

2023年7月の海の日の週末、「近未来的」水族館のアートアクアリアム美術館 GINZAを訪問した。お祭りなど夏のテーマの金魚の企画展示を開催していたが、猛暑が続く連休の初日には多くの国内外の来場者が涼しげな光景を堪能していた。

銀座三越新館にあるアートアクアリアムは金魚一色に染まっていたが、万華鏡や七夕と金魚鉢、氷の塊や鯉の滝登り等をイメージした多彩な展示方法は、面積が決して広くないデパートの館内にいることを忘れさせるほど工夫されていた。

 

写真を拡大 シュールに「流れる」水槽と金魚(C)2015〜2024 George Nobechi