厚生労働省が行った「令和4年 国民生活基礎調査」によると、40~69歳のがん検診受診者の割合は、過去2年間で約4~5割だそう。そのようななか、異色の医者芸人・しゅんしゅんクリニックPさんは「不調と向き合わず、健康なふりをして生活するアラフォー世代が急増している」と警鐘を鳴らします。今回は、医療とお笑いに精通した、しゅんPさんならではの健康アドバイスを自著『40歳を過ぎるとなぜ健康の話ばかりしてしまうのか?』より、一部お届けします。
健康診断の“医者あるある”
あなたは健康診断に行っていますか?
会社勤めの方なら、労働安全衛生法で義務付けられた健診を定期的に受けていると思いますし、個人事業主や主婦・主夫の方は、(1)市区町村の健診/(2)各病院、クリニックの健診/(3)加入している国民健康保険組合の健診があります。
春と秋の健康診断の結果が出る時期、5月と11月は、僕のところに芸人仲間や友人たちからの連絡が絶えず、ここ数年はコロナ禍もあってか相談の数も増えてきました。
実際、厚生労働省が報告した国民生活基礎調査によると、健診や人間ドックの受診率は、年々緩やかに上昇しているそうです。
その一方で、健診を受診していないという人も一定数います。
前述の調査結果に書かれていた理由としては「心配なときはいつでも医療機関を受診できるから」「仕事や家事で時間が取れなかったから」「めんどうだから」「費用がかかるから」といったもの。
実は僕も、健診に行ったことがほとんどないんです……。
「医者なのに説得力がないじゃないか」なんて声が聞こえてきそうですが、実はこれ、“医者あるある”です。
というのも、「いつだって好きなときに受診できるから」という理由でつい後回しになり、忙しさにかまけて未受診のまま結局1年が終わってしまうんですよね。