ラジオとドラマとSNSの親和性

すったもんだの生放送に私が密着をして気づいたのは

「はて。この間にどれだけの紙がスタジオ内を舞っていたのだろうか……?」

だった。思い出すと、スタジオに入った瞬間、目に飛び込んできたのは、他の番組のアシスタントさんがひたすらシュレッダーをかけている様子だった。出力したメッセージをトラブルのないように消去しているのだろう。

さらに海馬を掘り起こすと、今まで出演した生放送の現場ではいつも紙が舞っていた。放送中、隣についてくれたディレクターさんが、出力紙に指示を書いてくれたこともある。とにかくラジオのスタジオとは紙、紙、紙! の世界だ。

番組によってはアナウンサーさんが、台本をタブレットで見ていたケースもあったけれど、基本は紙。テレビ局のスタジオも同じような状態だ。大量に使うことに文句も出そうだけど、使えばその背後には仕事が成立する業者もあるわけだから、理にかなっているとしておこう。

そして生放送でお世話になった『K-MIX GOOD-TIE!』に5月8日(水)に、またゲストとして呼ばれることになった。話す内容は「春ドラマは何が面白い?」について。Radikoであれば全国の放送は聴くことができるので、今回の文章と合わせて、ぜひ想像しながら聴いてほしい。

自分が携わるようになって気づいたのは、ラジオとドラマとS N Sと文章の親和性が高いこと。いずれも“個”に語りかけるコンテンツである。ひとつの発信を通して、話し手、読み手、聞き手が繋がっていくことで、これまで感じていた寂しさなども幾分か消える可能性がある。これは大きい。身近なコミュニケーションではどうにもならないことが、解消できるのだ。今までの活動も継続をしつつ、常に杵柄を買い替えて、その発信者として踏ん張ってみようと思う。

当日の放送の様子。まなみんのおかげで私はゲラゲラ笑っていられました

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