仕事に対して“わくわくし続けられる”理由
小関さんの「やりたい」を応援してくれるご両親は、子役時代からさまざまなサポートをしてくれていた。そんなご両親と小関さんの関係は――。
僕は反抗期がなかったので、それはすごく経験したかったなと思います。子役時代、送り迎えなど親の助けを借りる場面が多かったので、「送り迎えをしてもらえる環境」と「自分の感情をまき散らす」行為とを比較したときに、大事なのは送り迎えだなと。(笑)
そんな理由で反抗心を抑えていたので、怒りという感情をほぼ経験しないまま10代を終えました。なので、反抗期の役や怒るシーンを演じる時、「怒るって何だろう」と悩んでしまい、その点はわりと苦労しました。
今でも、家族との関係は良好です。頻繁に会いますし、父が勤めている会社へ遊びに行くこともあります(笑)。自分の現場と父の会社が近くだったりすると、立ち寄ってお茶をしたりもします。
ありがたいことに仕事が忙しい日々ですが、最近は趣味と仕事の境界線が曖昧で、どこまでが趣味でどこまでが仕事なのか、正直わからない状態です。例えば、お芝居をしていても、俳優として演じるのは仕事だけど、役作りをしている時間は趣味、という感覚。カメラにしても、雑誌に掲載してもらうために写真を撮ったり、セレクトしたり、ファイル名を付けたりするのは仕事だけど、写真の構想を練っている時間は趣味だったり。趣味と仕事が混合していることで、僕はいつまでも“わくわく”し続けられるんじゃないかと思っています。
今後は、声優のお仕事にもう一度チャレンジしてみたいです。以前、『長ぐつをはいたネコと9つの命』という映画で声優をやらせていただいたのですが、すごく新鮮で楽しかったんです。今までに培ってきた経験を活かして、次があるならもっと掘り下げて声優の仕事と向き合えたらと思います。