お菓子には、場を和ませる力がある

他に学生時代のアルバイトでは、ある大手通信会社のインターネット加入のお電話相談のオペレーターをしたこともあります。そうです、そんな時代もありましたし、そんな仕事もありましたよね。

外国人でも電話オペレーターができるか、という疑問も初めはあったのですが、そのときの責任者はありがたいことに、日本語がネイティブ並みに話せるからという理由で採用してくれたのです。

早稲田大学大隈記念講堂の前で。キャップもパーカーも、全身早稲田!(写真:『日本再発見』より)

大学に行きながら、空いた時間に麻布十番(あざぶじゅうばん)へ仕事に通った、気兼(きが)ねない良い時間だったと思い出します。特に学生時代は、麻布十番に対する憧れが強かったのを覚えております。

その職場にいるのはいつも3、4人で、矢部さんという責任者の次に偉い女性が、いつも休み時間に近所のおいしいベーカリーのパンを買ってきてくれました。

学生時代、パンはコンビニの菓子パンがメインだったから、その職場に行くのがいつも楽しみでした。パンだけではなく、職場にはいつもお菓子がありました。

日本では、さまざまなシーンにお菓子がつきものです。それは場を和(なご)ませる力があるのだと、私はこの経験を通して身につきました。