日本は無類の「お菓子王国」

そういえば食べものというと、私の義母も恐ろしいくらいです。

どんな時間でも私を見るたびに「お茶どう?」「買ってきたばかりのケーキあるわよ」「おいしいハチャプリ(=チーズ入りパン)があるよ」「良いサラミを買ってきた」「うまい豚のお肉を焼いたわ」と容赦(ようしゃ)なくすすめてきます。だから食べものの持つ力というのは、どの国も共通かもしれません。

しかし、日本は無類のお菓子王国だと思います。各市町村ごとに地元のお菓子があるし、期間限定や数量限定のものもあります。それぞれ丁寧に包装されていて、だいたい食べやすい形にもなっています。

私もいろんな経験を通して、お菓子が運ぶ大切な気持ちやチームワークにもたらす力を知りました。

だから、ジョージア大使館にはお菓子がない日がほとんどありません。

※本稿は、『日本再発見』(星海社)の一部を再編集したものです。


日本再発見』(著:ティムラズ・レジャバ/星海社)

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日本文化への深い洞察で人気を集めるティムラズ・レジャバ駐日ジョージア大使が、日本への思いの丈を語り尽くしました。

日本人は当たり前だと思っている、しかし世界から見るとユニークでおもしろい「日本らしさ」を再発見できる一冊です。