積立NISAやるべき?
話題の『積立NISA』が気になっている。あちこちで情報が流れているので、皆様も周知だとは思うが、政府が推奨している非課税投資制度のことだ。一般社団法人投資信託協会が、20〜79歳の男女を対象に行った2万人アンケートによると、そのうちの13.8%が保有しているらしい。
ぼんやりと(やったほうがいいよなあ……)と思いつつ、中高年特有のフットワークの重さが邪魔をしている。同い年の友人と先日も『積立NISA』の話題になった。
「うちの息子がね、私がずっと『積立NISA』について騒いでいたから『積立兄さん』という人がいるんだと思っていたらしいの」
「(笑)」
「ひさちゃんは『積立NISA』、やってる?」
「まだなんだよねえ、やるなら色々と調べたいと思っていたら時間が過ぎてしまって。他でちょっとやってはいるけど、本腰は入っていないかも」
「でも本当にやる価値があるのかな」
二人とも、特に株取引、信託などを信用していないということではない。我が実家も含む、日本の家庭財務は“貯金”をベースに資産形成を続けてきた。私も「金を貯めろ」と口が酸っぱくなるほど、親から言われて育った世代だ。「金に働いてもらう」という話には、未だに尻が据わらない節がある。
「この前、株をやってるゆうこりん(小倉優子)は国が推奨しているから、怪しいって言っていたんだよ。けど私の友人で投資に詳しい子がいるんだけど、その子は少額でもいからやっておけばと。どっちが正しいのか分からんな……。いっそのことタンス預金でいいやと思っちゃう」
「うーん、でもお金よりももっと積立ておくべきものがあると思うんだけど」
「ほう」
さて、おばさん二人の会話はどんな方向へ向かうのか。