健康ブームの今、低カロリーで畜肉系ソーセージよりも低脂質、栄養も豊富な「魚肉ソーセージ」が人気です。そのまま食べるだけでなく、料理の材料としても活用できるのもポイント。SNS上では「ギョニソ」の愛称で親しまれ、さまざまなアレンジレシピが盛んに投稿されています。今回はそんな魚肉ソーセージにまつわる豆知識とおすすめのレシピを3つご紹介します。
この記事の目次
魚肉ソーセージの豆知識
<魚肉ソーセージの歴史って?>
魚肉ソーセージは日本発祥の食品です。一説によると、大正時代に地方の水産試験場で試作されたのが始まりだといわれています。
当初の魚肉ソーセージは原料にマグロやクジラを使っており、非常に高価な食品でした。一般に普及したのは、戦後、白身魚の冷凍すりみが原料として使われるようになってからのことです。
魚肉ソーセージは昭和40年(1965年)に生産・消費のピークを迎えますが、その後、食生活の変化などが原因で徐々に生産数が減少していきました。
しかし、近年では栄養面で注目を集めていることなどから、生産数が再び上向いています。
<原料に使われている魚は?>
魚肉ソーセージに使われるのは、主にスケソウダラやホッケ、エソ、イトヨリといった白身魚です。
マルハニチロでは、その他にもいわし、のどぐろ、鮭などを使った変わり種の魚肉ソーセージが販売されています。
<健康効果は?>
魚肉ソーセージは魚由来のタンパク質を多く含む、低カロリーで、畜肉系ソーセージよりも低脂質な食品です。
近年は、DHA(ドコサヘキサエン酸)とEPA(エイコサペンタエン酸)の2つの栄養素を多く含む、心血管疾患に対する疾病リスク低減の特定保健用食品を取得している魚肉ソーセージも販売されています。
DHA・EPAは、魚に多く含まれるオメガ3系脂肪酸の一種で、特にサバ、サンマ、イワシなどの青魚に豊富です。DHAは、代謝促進、中性脂肪やコレステロールの低下効果、認知機能の改善効果、心血管疾患のリスクを低下させる効果など、様々な効能が報告されています。