働けるうちは働きます

じゃあ、貯蓄や投資は?「投資? 何もしてません」。海外暮らしが長かったので、国民年金すら満足に払っていません。納付免除の期間もありますが、公的年金はほとんど出ないだろうと覚悟しています。生命保険も、医療保険は2本入っていますが、老後にお金を受け取れるような個人年金や終身保険は入っていません。

保険や年金があてにできないぶん、「働けるうちは働きます」。何歳まででも働けるのは自営業者の利点ですが、「そのためには元気でないといけないですよね」。早紀さんは、自分の体調管理には気をつけています。風邪っぽかったり熱っぽかったりしたらペパーミントを使うなど、植物の持つ薬理作用についての知識を、自分の体のメンテに応用しています。

実は以前、婦人科の手術を受けたことがあります。もともと月経が重く、子宮内膜症を抱えていました。海外滞在中に、現地で一度、手術。子宮は温存しました。ところがカレッジに進んだ後に症状が悪化。鉄剤を飲みながら、気力だけでカレッジを卒業しました。

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留学を終えたら、本当は海外で起業するつもりでした。でも、あまりに体の具合が悪くて、いったん帰国。病院で診てもらうと、子宮の全摘出が必要と診断され、再び手術を受けることに。術後すぐはさすがに体調が悪かったのですが、半年もするとすっかり元気になりました。卵巣は残ったので、ホルモンバランスが崩れることもなく、以前にも増して元気になったそう。実際、早紀さんは年齢不詳。太陽のように明るくエネルギッシュで、見た目は40代で通りそうです。