猫のように、足で着地する

ウルリカの友達がボッセという猫を飼っています。ゴミ箱の中でビニール袋に入った状態で発見され、栄養失調で衰弱していました。

当時は人が近づくと引っかこうとしましたが、愛情たっぷりにお世話をすると、人を信頼するようになりました。

『にゃんこパワー:科学が教えてくれる猫の癒しの秘密』(著:カリーナ・ヌンシュテッド、ウルリカ・ノールベリ 翻訳:久山葉子/新潮社)

ニーズさえ満たされれば、新しい家を見つけ、悪い経験を跳ね返し、2度目のチャンスをつかむ――そんな猫の話はよく聞きます。

私たち人間も、飢え死にする可能性は低くても、人生のどこかで現実に圧倒されることがあるはず。

病気、悲しみ、裏切りといった挫折を経験し、どうしようもない絶望にさいなまれるかもしれません。

自分の魂を大切にし、基本的なニーズを満たし、人生でいちばん風が強い時期にも一歩ずつ進んでください。

しなやかに、慎重に。そして猫のように足で着地しましょう。