(写真提供:アドベンチャーワールド)
アドベンチャーワールド(和歌山県白浜町)は、2024年6月26日、パンダが食べ残した竹の枝葉を活用し、白浜町伊古木漁港にアオリイカの産卵床20基を設置した。

アドベンチャーワールド(和歌山県白浜町)は、2024年6月26日、パンダが食べ残した竹の枝葉を活用し、白浜町伊古木漁港にアオリイカの産卵床20基を設置した。

里山の竹を伐採し、パンダに提供した後の食べ残しを海に沈めることで、海藻類が減少する白浜の海にに産卵場を作る。

この取り組みは2022年に開始され、今年で3年目となる。過去2年の成功例を基に、今年はさらに京都大学白浜水族館との連携を強化。孵化したアオリイカを展示・放流する予定だ。

(写真提供:アドベンチャーワールド)


この活動の背景には、近年、黒潮の大蛇行などの影響で白浜の海の生態系が変化し、アオリイカが産卵する海藻類が減少していることがある。

この問題解決のため、里山を荒廃させる竹を伐採し、パンダの食事として与え、さらにその食べ残した竹の枝葉を活用して産卵床を作成。生物の減少が見られる海へ設置するという、自然環境の保全と、地域社会の連携を強化するプロジェクトが始まった。