今シーズンは、アオリイカの産卵が確認された場合、京都大学瀬戸臨海実験所の協力のもと「京都大学白浜水族館」の水槽で展示し、孵化後海へ放流することも計画している。
また、昨シーズン竹の産卵床に海藻が着生したが、その原因や海藻の種類の調査を行う機会が無かったため、今シーズンは京都大学瀬戸臨海実験所と協力。着生する海藻や生物のモニタリングと種の同定を行い、海藻が減少した海に対する、産卵床の効果を探る。
産卵床には孟宗竹、矢竹が使用され、6月26日に20基を設置。今シーズン中に合計60基を設置予定。
アドベンチャーワールドでは現在、4頭のジャイアントパンダを飼育中。その食事となる良質の竹確保のため、2005年より竹林の整備に取り組む岸和田市との連携を開始、年間約8tの竹の枝葉をパンダの食事として活用し、竹林整備と山の環境保全に貢献している。
しかしその反面、パンダが食べ残した竹や、パンダの食事として使用できない部分の廃棄という矛盾や課題が残っていた。この課題解決のため《パンダバンブープロジェクト》を開始。廃棄していた竹の幹や食べ残した竹、糞を有効活用し、バンブーカップなど企業とのコラボ商品の開発や、モバイルワーケーションスポットの設置などを行っている。
今回のアオリイカの産卵床設置も、このパンダバンブープロジェクトの一環となる。
アドベンチャーワールド(和歌⼭県⽩浜町)
温暖な紀伊半島の和歌⼭県⽩浜町にある陸、海、空の140種1400頭の動物が暮らす「こころにスマイル未来創造パーク」をテーマに掲げたテーマパーク。ジャイアントパンダをはじめ、希少動物の繁殖に成功し、保護研究活動に努めている。
■公式HP:https://www.aws-s.com/
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