増配の恩恵を受ける「マスト」の条件

こうした増配の恩恵を享受するためには、持ち株数を増やしていくことが「マスト」の条件となります。

基本的に、株主還元に積極的な企業は増配する傾向にありますから、多少の凸凹はありながらも、業績が安定していて、株主に積極的に還元する企業の株を地道に買い進めていけば、投資額の増加に伴って、増配の恩恵を実感できる局面がやってきます。

『新NISAで始める!年間240万円の配当金が入ってくる究極の株式投資』(著:配当太郎/クロスメディア・パブリッシング)

その局面は、50万円→5万円、100万円→10万円など、それぞれの取り組み方によって異なりますが、ある程度まで配当金ダルマが育ってくれば、わずかな増配であっても、大きなインパクトを生み出します。

配当株投資で大事なのは、「どの局面になれば、自分は増配のインパクトを実感できるのか?」を具体的にイメージして、そこを目指して一歩一歩、着実に前を向いて歩み続けることです。

新NISAの非課税というメリットを活かしながら、そうした局面が来る日まで、コツコツと着実に持ち株数を増やしていけば、どこかのタイミングで、「あれ! こんな金額になっているな」と思わず頬が緩む瞬間が待っているのです。