あらためてあらすじ

新潟への異動を命じられた寅子。花江の涙の訴えを前に、動揺しているところから話は始まりました。

家族との間に溝が生まれた理由に対し、弟の直明からは「家族との些細な『ん?』が積み重なった」「気づいた時には、とんでもない、おかしなことになってた」と説明されます。さらに優未が1年前の算数のテストで31点を取ったことを隠し、84点に偽装して見せていたことを直明が打ち明けると、寅子はショックを受けるのでした。

その後、福田夫妻の離婚調停の日に、福田瞳(美山加恋さん)が無断欠勤。調停が不成立となり、家庭裁判所を離れて地方裁判所で争われることになりました。

そんななか、寅子が甘味処・竹もとを訪れると、先日会った司法修習生たちが「家裁には行きたくない」「佐田さんの意見は短絡的よね」などと話しているのを耳にすることになり、更にショックを受けることに。

その後、瞳と再会した寅子。体調不良で調停を欠席したという事情を聞いて、寅子が「電話をしてくれれば」と言うと、「今いるところに電話なんてない」「あんたのせいで夫と裁判しなくちゃいけなくなって…いつも女の味方みたいな顔してさ」と反論されます。

寅子が「私は法律のもと、すべての人を平等に見ます。そして困っている人に手を差し伸べ…」と話したところで瞳は怒りを爆発。「恵まれた場所からえらそうに」とつぶやくと、手に持ったカミソリで寅子に襲い掛かりましたが、間一髪で小橋浩之(名村辰さん)らを含む職員が止めに入り、事なきを得ます。

家に帰った寅子はガラス戸越しに、自分のいない家のなかで無邪気な笑顔を見せる優未を見つめます。ふと「僕の大好きな、あの…なにかに無我夢中になっているときの寅ちゃんの顔をして何かを頑張ってくれること」という優三との会話を思い出した寅子は、声が漏れないよう、手で口を押さえながら嗚咽するのでした。

その後、覚悟を決めた様子で家の中に入った寅子を前に、優未たちの笑顔が消えたところでこの回は幕を閉じました。