ポイ活は、無理なく続けられる範囲で

さらに、自宅のインターネットのプロバイダ、固定電話、携帯電話の料金をクレジット一括支払いにすることで、効率よくポイントを貯めている人もいる。

ドコモユーザーの節子さん(63歳・仮名=以下同)は、NTTドコモのクレジットカード「dカード」を利用。なかでも節子さんが使っている「dカード GOLD」は、毎月の通信料の10%がポイント還元される。貯まったdポイントは、お酒のディスカウントストアでビールやワイン、焼酎などと交換。金額としては毎月ビール1ケース分くらいになるそうだ。

年会費はかかるが、一度手続きをすればポイントが貯まるので、条件が合う人はやっておくといいだろう。

ポイントサイトで貯めたポイントを巧みに使っているのは、会社員の里美さん(52歳)だ。会社帰りによく行くというローソンで使うためPontaポイントに交換したり、日用品の購入に使う楽天ポイントに交換したりと、使いみちに合わせてポイントを振り分けているという。

「貯めたポイントを自分がよく使うお店のポイントに交換できるって、面白いし、使い勝手がよくてやめられませんね」と楽しそうだ。

消費税が10%になった今、節約術として欠かせないものとなっているポイ活。注意すべき点があるとしたらどんなことだろう?

「日常使いのカードは1~2枚に留めるのがいいと思います。ポイントが分散してしまいますし、お金の管理もしにくくなります」(陽子さん)

「始めた当初はあちこちのポイントサイトに登録したくなりますが、無理なくできるものだけに絞ることが長く続けるコツです」(淳美さん)

最後に、ポイ活のコツをまとめてみると──。

・ポイントサイトを利用する
・クレジットカードや貯めたいポイントは自分の生活に合ったものだけを選び、なるべく一本化する
・ポイントサイトで貯めたポイントは、自分が日常よく使う種類のものに割り振る

今回、皆さんがゲーム感覚でポイ活している様子を見て、楽しそうだなとうらやましくなった。貯めたポイントは家族のイベントのために使ったり、自分の喜びに変えたり。節約、節約と躍起にならなくても、生活に潤いをもたらすことはできるのだ。

まずは筆者も、ポイントサイトに登録するところから始めてみよう。