こうしてハピタスで貯めたポイントは、現金やAmazonギフト券、楽天スーパーポイントなどに交換できる。旅行好きの陽子さん一家は、海外旅行や里帰りの手配もネットで済ませるので、1年間で貯まったポイントとマイルを合算すると、およそ10万円分ほどになるという。

「去年はそれを使って家族で上海に行きました。現金で支払っても1円もトクをしないので、最近では現金を使う機会が激減しています」

この取材の際も「1週間以上前にお財布に入れた1万円札が、今見たらそのまま残っていて驚きました」と陽子さん。ポイ活はキャッシュレスな生活に直結しているのだ。

 

究極のポイ活!? “ウエル活”を実践中

「ポイ活のなかでも、桁違いに効率がいいのが“ウエル活”です。私は3年前、2人目の子の出産を機に始めました」と言うのは、専業主婦の淳美さん(35歳)だ。仕事を辞めて、自身の収入がなくなったことがきっかけになった。

ウエル活とは、全国にあるウエルシア薬局(ハックドラッグ)で、毎月20日に開催されている“ウエルシアお客様感謝デー”を利用したポイ活のこと。この感謝デーでは、買い物で貯めた200ポイント以上のTポイントを、1.5倍換算で使用できるという。

「たとえば1万円分のTポイントで、1万5000円分の買い物ができます。実質33%オフですね。ウエルシアでは薬や化粧品だけでなく、お米などの食料品や子どものオムツなども売っているので、私は感謝デーにまとめ買いをしています」

自宅の近くにはウエルシアの店舗がないため、子ども2人を連れ、電車で数駅先まで買い出しに行くという淳美さん。電車賃をかけても行く価値があるおトク度合いなのだ。とはいえ、毎月数千円分のTポイントを貯めるのは容易ではない。ポイント確保のために買い物をする──そんな本末転倒な状況になりそうなところだが、そこは陽子さん同様、ポイントサイトを上手に使っている。

「私が主に利用しているのは、『ポイントインカム』『ECナビ』『ワラウ』の3つ。ゲームをしたりアンケートに答えたりすることでもポイントが貯まるので、家事の合間にちょこちょこやってポイントを稼いでいます」

ウエル活での戦利品(写真提供:淳美さん)

 

覆面調査モニターでポイントをゲット

そしてもう1つ、淳美さんが活用しているのが、「ファンくる」という覆面調査モニターサイトだ。指定された店で飲食し、帰宅してから簡単なアンケートに答えるだけで、飲食代の20~100%がポイント還元されるのだという。

「モニター先には居酒屋や焼き肉、お寿司など、いろいろなお店があります。家族4人で楽しく食べてポイントも戻ってくるのですから、家計的にも助かる。ポイントを貯めるのは面倒だと嫌がる夫も、モニターには喜んで協力してくれます(笑)」

得たポイントは、すべてTポイントに交換。あちこちに分散させず、これと決めたものに集約させることが大切です、と淳美さん。過去には手を広げ過ぎて管理ができなくなり、貯めたポイントを期限切れにしてしまうこともあったそうだ。

現在、これらのポイ活で彼女が手にするポイントは、月1万~2万円分にもなる。「私の楽しみは、集めたポイントで化粧品など、自分のものを買うことです。ポイ活は元手がポイントということもあり、節約している意識がないのに自然と節約できているっていうのがいいですよね」と笑顔だ。