HSC型の接し方
HSC型
「自分が安心できるときに、がんばればいいよ」と伝える
HSC型の子どもは、安心してふるまえる関係性の中では、失敗を恐れずに自分から発表することができます。
でも、失敗を笑ったり責めたりする雰囲気や、陰で馬鹿にする人間関係があるときは落ち着かなくなります。
クラスの雰囲気を読んで、みんなに求められている発言をしたり、萎縮して何も言えなくなったりするのです。
まずは、子どものパフォーマンスが、周囲の雰囲気に大きく影響されることを子どもの性質だと認めてください。
「雰囲気が悪いと誰だって自分の意見を言えなくなるよね」「自分が安心できる雰囲気のときに、またがんばればいいね」と伝えてあげましょう。
そして、不安を感じる雰囲気の授業の過ごし方について、親子で考えてみてください。
人は誰でも不安だと目の前のことが手につかなくなるものだというスタンスは崩さずに、「でも、それだけだと悔しいから、できることをやってみない?」と提案します。
先生の話をしっかり聞く、ノートはしっかりとるなど、子どもができることを一緒に考えてあげましょう。
何かに集中することで、不安や緊張にのみ込まれずに過ごせる経験を重ねると、子どもは少しずつ不安をコントロールする力をつけていけます。
※本稿は、『声かけで伸ばす 内向的な子のすごい力』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の一部を再編集したものです。
『声かけで伸ばす 内向的な子のすごい力』(著:吉田美智子/ディスカヴァー・トゥエンティワン)
引っ込み思案こそ、伸びしろいっぱい!
2000人以上の親子の悩みを解決してきた元スクールカウンセラーが伝える、内向・HSCの子の力を生かす育て方。