90歳と85歳の現役漫才師として舞台に

花子:リハビリも必死にやってるんですけど、やった途端に倒れたり、振り出しに戻ったり。心が折れかけたこともあったんですけど、漫才という天命をいただいておりますので、それをやることで命をつないでいます。ホンマにありがたいことです。

私ももう古希ですしね。ま、あと、なんぼ長く生きても40年です。どんだけ生きんねんって(笑)。

ただ、今思っているのが大助君が90歳。私が85歳。その年齢で現役漫才師として舞台に上がる。それができたら純粋にカッコいいと思いますし、その時にしか出ない味もあるんと違うかなと。90歳の大助君が「あわわわ…」と言葉が出なかったら、いよいよ、ネタかマジか分からんようになるでしょうしね(笑)。

大助:僕はその頃は認知機能の衰えもすさまじいやろうし、冒頭のボケで「大谷翔平です」と言ったら、ホンマに自分は大谷翔平やと思ってるかもしれません(笑)。

花子:正直な話、今も抗がん剤は止めてないし、元気になってるわけでもないんです。だけど「その年齢までそんなことができていたら」と思うだけで力が出ます。そして、何よりね、お客さんの声をもらうと、これ以上ないくらい元気が出ます。