仕事での共演も多い、梅沢富美男さんと研ナオコさん。プライベートでも仲が良く、お互いを「数少ない友人」と呼び合っています。そこまで信頼し合えるのはなぜなのか。人やモノとのつき合い方の極意を聞いてみると――(構成:上田恵子 撮影:木村直軌)
断捨離はトラック9往復分
梅沢 3年前に、倉庫に保管していた舞台衣装や小道具を一気に処分する、いわゆる「終活」をしました。高価な衣装や亡くなった兄貴の私物、たくさんのトロフィー、舞台装置……。家族は複雑そうだったけど、僕は過去を振り返らない主義だから。
そもそも舞台役者は、お客さんが入らなくなったら引退。芸能の仕事に定年はないと言うけれど、人から求められなくなったらそこで終わりなんですよ。
研 本当にそうね。
梅沢 来年も続けられる保証なんてないから、「俺がダメになったとき、家族が倉庫の大荷物を始末することになるのか」と考えたら眠れなくなっちゃった。それで捨てたものが、4トントラック9往復分の計36トン。
研 それはすごい!
梅沢 空になった倉庫を見て寂しくなったけど、肩の荷が下りてスッキリしました。