仕事での共演も多い、梅沢富美男さんと研ナオコさん。プライベートでも仲が良く、お互いを「数少ない友人」と呼び合っています。そこまで信頼し合えるのはなぜなのか。人やモノとのつき合い方の極意を聞いてみると――(構成:上田恵子 撮影:木村直軌)
出会いはNHK紅白歌合戦
梅沢 研さんは「芸能界唯一の親友」だけど、そもそも僕には友達と呼べる人は3人しかいない。研さんと、梅沢劇団の女優さんのご主人、そしてもう1人は研さんのご主人の野口さん。野口さんがまたいい人でね。
研 休みの日は、梅沢さん、女優さんのご主人、うちの夫とでゴルフに行くのよね。
梅沢 疲れるから、そのメンバー以外とは行かないと決めてる。
研 私も友達は少ないです。面倒くさいし、気を使うから。たくさんの人とつき合おうとしたら、一部の人とは手を抜いてつき合うことになるでしょ。そういうことはしたくない。
仕事をしている以上は、つきあいより仕事を大事にしたいという気持ちもあります。かといって、仕事の場で友達づくりなんてしたら、なれ合いすぎていい結果にならない。
梅沢 でも僕らの出会いも、最初は仕事の場だった。僕の1枚目のシングル「夢芝居」がヒットして初出場した、1983年の『NHK紅白歌合戦』。僕は歌手ではなく役者だから、ほかの出演者と全然交流がなくてね。
しかも女形の衣装に着替える都合上、個室の楽屋を使っていたせいで「新人のくせに生意気だ」とひんしゅくを買っていたんです。だから3日間のリハーサル期間中、楽屋に衣装を置いておけなかった。