「稔さんロス」という言葉も生まれた『カムカムエヴリバディ』

松村さんには、過去何度か本誌に登場していただいている。なかでもNHK朝ドラの『カムカムエヴリバディ』で「稔さん」を演じた際のインタビューは、かなり長い間、当サイトのランキング1位をキープしていた。

放映中の稔さん人気はすさまじく、稔さんが戦死した時は、ショックを受けた視聴者の間で「稔さんロス」という言葉が飛び交ったくらいだ。

この時のインタビューで、筆者が「朝ドラに出たら知名度がさらに幅広い層に広がるのでは?」と言うと、「えー、どうでしょう……。上がるかなあ……上がったらいいですよねえ、知名度」と、遠慮がちに答えていた松村さん。

あれから3年。SixTONESはドームツアーを行うグループになり、松村さん個人もドラマや映画への出演はもとより、アニメ映画『すずめの戸締り』で声優としても見事な演技を見せるなど、幅広い層から高い評価を受けている。

デビュー直後にインタビューさせていただいた際、「SixTONESはハードなダンスをする一方で歌にも力を入れているので、あえて歌をちゃんと拾ってくれるハンドマイクを使っています」と話してくれたのも印象的だった。2024年の今も、彼らは当時と変わらずハンドマイクで歌っている。