【婦人公論ヒストリー】先祖代々の墓を拒む妻たち
近年、お墓に対する考え方がどんどん変化してきています。それは『婦人公論』の誌面にも明らかです。
「妻が嫁ぎ先の夫の先祖代々の墓に入るのが《ジョーシキ》と思われている世の中にあって、七割の妻が《それはイヤだ》と考えているとは、驚きです」と書かれたのは、1985年の記事「自分のお墓を持ちたがる女たち」(『婦人公論臨時増刊』)。
なぜ、妻たちはお墓を買い求めるのか。『サンケイリビング新聞』で行ったアンケート調査の結果が紹介されました。
翌年の『婦人公論』でも、お墓に関するアンケートを実施しています。「調査報告 あなたお墓をどうします」(86年6月号)では、63%の女性が「先祖代々の墓に入りたくない」と回答。ところが、自ら買いたくても、値段が高すぎるという問題も。
記事は「先祖代々の墓が核家族化してやがては消える方向にあるのは確か」だと結んでいます。