瑛介憧れの帽子の被り方。そういえば甲子園でよく見かけるような…(写真提供◎大神さん 以下すべて)
2024年上半期(1月~6月)に『婦人公論.jp』で大きな反響を得た記事から、今あらためて読み直したい1本をお届けします。(初公開日:2024年02月13日)

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大神いずみさんは、元読売巨人軍の元木大介さんの妻であり、2人の球児の母でもある。苦しいダイエットをしている最中に、長男が大阪の高校で野球をやるため受験、送り出すという決断をした。球児の母として伴走する大神さんが日々の思いを綴る。

前回「大神いずみ「12月、1月は誕生日や記念日続きで忙しい。夫・元木大介との結婚記念日には〈今年も1年、よろしくお願いします〉。息子の誕生日には自分を褒めて」」はこちら

長男・翔大が帰ってきた。

我が家の長男・翔大が大阪から帰ってきた。

3年前、あの頃私は人生初の大掛かりなダイエットを敢行し、体重計を抱えながら新横浜~新大阪を何度も往復して履正社の入学準備に追われていた。

いよいよ大阪に送り出した時の寂しさを、はい、
どうでしたか?と訊ねられてもまだ客観的になれない、つい2ヵ月くらい前のことのような気がしているのに…。

翔大、まもなく履正社を卒業。
…の前に、

本日大学の寮に入寮していった。
早っ!
卒業式は3月なのだが、プロと同じく2月には大学も新しいシーズンを迎え、新入生たちは早々に入寮。翔大の同級生たちも1月の終わりには高校で最後の練習を終え、挨拶をして各々の進学先の入寮に散って行った。
ちなみに今は1月に卒業式をする高校もあると聞く。
高校、短すぎる…。

「いいかげんにしなさい!」

己の図体も考えず、デッカい男子2人がドタドタぐるぐる、ダイニングテーブルの周りを追っかけまわしている。
たぶん2人とも、自分が傍から見てそこそこデカいオトナサイズなのをお忘れだ。
昨年末に翔大が大阪から戻って以来、うちはずっとこんな毎日。顔を合わせれば朝っぱらからケンカばっかり。しかも、今どきの小学生だってもっと聞き分けがいいだろう、取った取られた、俺が先いやオレの方が先…幼児も笑う発端で。