働き方改革

私は3年前に『トヨタの会議は30分』(すばる舎)を出版して、最速で成果を出すためのビジネスコミュニケーション術を紹介しました。

その後、コロナ禍によるリモートワークの普及や働き方改革の浸透によって、日本のサラリーマンを取り巻く環境は劇的に変わっています。

『「すぐやる」よりはかどる!仕事を「短くやる」習慣』(著:山本大平/クロスメディア・パブリッシング)

その象徴的な変化のひとつが、多くの企業で、「働く時間は減らせ」→「仕事量は増やせ」という傾向が強まっていることです。

働き方改革とは、働く人が自分の事情に応じて「柔軟で多様な働き方を自分で選択できるようにすること」を目的としていますが、現時点では労働時間の短縮と有給休暇の消化ばかりに注目が集まり、最前線で働いている人たちが直面している困難には、具体的な打開策を見いだせていないのが現状です。

時間はないのに、やることはたくさんある。

この状況を乗り越えるために、戦略コンサルタントの視点から実践的な解決策を提案したい……と考えたことが、私が本記事の執筆を決めた一番の理由です。