非常食の賞味期限はマメに見直します

那須に建て直した家には長い間住みましたが、自分の将来のことを考えて数年ほど前に売却。今は都内で賃貸暮らしをしています。

おひとりさまで子どももいないので、家を残す人がいませんし、大きな家は管理も大変。それに、空き家が社会問題になっているなか、人様に迷惑をかけるのは極力避けたい、という思いもありました。

再び災害に見舞われた時のことを考えても、コンパクトな暮らしにしておかないと背負いきれないじゃありませんか。賃貸なら家が壊れても引っ越せばいいけれど、持ち家は大変ですよ。修繕には労力もお金も必要だし、売りたいと思っても壊れた家は誰も買ってくれません。

「持ち家がいいか賃貸がいいか」は永遠のテーマですが、これからも自然災害は起こり続けると思えば賃貸でいいかな、というのが、私がたどり着いた結論です。

災害への備えは最低限しています。缶詰やレトルト食品、水、簡易トイレ、トイレットペーパーをひと月分確保しているのと、停電になったらIHコンロは使えないので、カセットコンロ用のガスボンベを常備。

賞味期限がある食品は、たくさん備蓄しても食べきれず処分することになるから、環境に配慮して、マメに見直しています。

被災当時はまだ若かったので、東京と那須を行ったり来たりすることもできたし、力仕事もできました。でも今、同じことをやれと言われても無理。

自分のこともままならない私に動物を飼う資格はないと考え、4匹の犬たちを見送ったあとはペットを飼うのもやめました。寂しいけれど、だからといって命あるものに対して無責任なことはできません。

それに、避難所では相変わらず有効なペット対策がなされていないことも気になります。ペットは飼い主にとって大切な家族です。どうして動物はいつまで経っても物扱いなのか。そのあたりが日本は遅れている気がします。