あらためてあらすじ

ドラマ内で迎えた昭和38(1963)年12月7日。ついに「原爆裁判」の判決が言い渡されることになりました。

傍聴席には竹中をはじめ、多くの記者たちが詰めかけています。

開廷すると、「判決主文を後に回し、まず判決理由を読み上げる」という異例の進行をとることを裁判長・汐見(平埜生成さん)が告げます。

その判断に動揺する記者と原告代理人のよね・轟・岩居。そしてここまで硬い表情を決して崩さなかった国側の被告代理人・反町忠男(川島潤哉さん)も複雑な表情で汐見のほうを見つめます。

その後、広島におよそ33万人、長崎に27万人の一般市民が住居を構えていたという事実を指摘。仮に原爆投下が軍事目標に対する攻撃だったとしても、その破壊力から無差別爆撃で、当時の国際法から見て違法な戦闘行為だと述べる汐見。

ここでもよね・轟たちとともに、目線にピントが合っていないような表情を見せる反町の様子が映ります。

続けて汐見は、ただし損害を受けた個人には国際法上、もしくは国内法上の主体性が認められず、損害賠償請求権を有する根拠がないと告げます。