「面白さが分からぬ」

彰子は「そなたはよい。下がれ」と左衛門の内侍 (さえもんのないし) をその場から払うと、まひろへ物語についての感想を話し始めます。

「そなたの物語だが…面白さが…分からぬ」「男たちの言っていることも分からぬし、光る君が何をしたいのかも分からぬ」「帝はそなたの物語のどこに惹かれているのであろう」と正直に話す彰子。

対して帝の御心ははかりしれない、と伝えつつも、自分の書いた物語がどこか帝の考えることと重なったのかもしれない、と答えるまひろ。

敦康親王が連れ出しにやってくるも、「また、来て良いか?」とまひろに告げて、彰子はその場を去るのでした。