「トイレの芳香剤」のイメージ?
40代以上では、今の金木犀ブームに驚く人も多いかもしれません。というのも、昭和の頃は「金木犀=トイレの香り」というイメージが強かったためです。
以前は金木犀の香りの強さを利用し、トイレの近くに金木犀を植えたり、金木犀の香りの芳香剤を置いたりして、トイレの臭い隠しがよく行われていました。
こうして定着した「金木犀=トイレの香り」のイメージが薄れ始めたのは、平成になってからのことです。トイレの芳香剤の種類が多様化したことや、消臭技術が発達したことなどにより、トイレの芳香剤として金木犀が使われることが少なくなったのが理由とされています。
とはいえ、今でも金木犀にトイレのイメージを抱く人は少なくありません。
SNSでは、そうした「金木犀の香りに抵抗を感じる人」と、「他の花の香りと同じように好ましく感じる人」とで、しばしば意見のすれ違いが発生している様子がうかがえます。