知人からのお叱り

「どうして? そんなつもりじゃないよ。間違っているものはすぐ指摘したほうがお店にとってもいいんじゃない?」

と反論すると

『メンターになる人、老害になる人。』(著:前田康二郎/クロスメディア・パブリッシング)

「だってさ、こんな日付、間違えていたところで誰にも影響ないじゃん」

「そうだよ、今あなたがそれを指摘したら閉店後のミーティングで担当者が正月早々怒られるんだよ」

「明日、お品書き担当の子が自分でミスに気付けば『お客さんから誰もクレームがなかったから、自分で最初に気付けてよかった』ってなるかもしれないし、上司が明日気付いて『お客様が気付く前に直せてよかったね』となるかもしれないじゃん」

「そもそもこんな細かいところまで見てるの、あなただけだから。もっと優しくなろうよ」

と口々にお叱りを受けました。

なるほど、これが「主張していることは理屈上正しいけれど、コミュニケーションの側面から見ると行き過ぎた正義感、余計なお世話、不寛容、老害」ということなのだなと反省しました。

関係性ができている人から間違いを指摘されたら、それは「善意」だと相手もわかりますが、そうでない場合は「良かれと思って」の指摘が「クレーム」「悪意」「老害」と受け取られる可能性もあるかもしれません。