おしゃれは、「なる」ものではなく……
この記事を書いている2024年は、パンツのシルエットは太く、そしてカーヴィになり、それに伴い、ハイヒールが復権の兆しを見せています。
例えば、長年大切にしているジャケットに、思い切って太めのデニムを合わせれば、その人の着こなしはうんと新しく見えるのです。
ただし、数年後、あなたが読み返したタイミングでは、きっと、そのスタイルもがらりと変わっているはず。
「ずっと同じ」は、情報に触れていない、と同義だと思います。
情報に触れ、いるいらないをキッパリと判断し、そして、トレンドやカルチャーの背景を知り、学ぶ。
おしゃれは、「なる」ものではなく「する」ものだとすると、逆にこうして努力を続ければ、上達していくのかな、と思います。
外国語を習得すれば、海外旅行がスムーズになり、現地の人と友達になれ、深く豊かな体験ができる。それと同じです。
※本稿は、『見て触って向き合って 自分らしく着る 生きる』(マガジンハウス)の一部を再編集したものです。
『見て触って向き合って 自分らしく着る 生きる』(著:大草直子/マガジンハウス)
シミもシワも贅肉も嫌いじゃない。
気鋭のファッションエディターが本音で明かす、引いたり、足したり、大人のTIPS。