「この密通のせいだったのだ」

まひろの声で「いつもと違うご様子もこの密通のせいだったのだ」という一節が読まれる。

舞いを見せる、三条天皇の皇子・敦明(あつあきら)親王。

そして中宮彰子の手をしっかりと握る敦康親王。

対して彰子は一瞬、動揺した様子を見せる。

「賢子と私の仲もいずれよくなるってこと?」

と問うまひろの声を背景に、裳着の儀式を行う成長した賢子。

その表情はかたい。