初代のクラウンパトカー

ただ1台だけ、初代のクラウンパトカーは入手困難だった。

実車のクラウンがモデルチェンジして通称「クジラクラウン」になったのに準じて、トミカのパトカーもクジラクラウンに交代した。

『身辺整理 ─ 死ぬまでにやること』(著:森永卓郎/興陽館)

そのため、初代クラウンパトカーは、わずか2年で市場から消えていたのだ。

私は「どうしても欲しい!」と執念を燃やし、血眼になって探し回った結果、やっと見つけ出したが、それは箱のない展示品だった。

コレクターにとっては箱も大事なので、その後も初代クラウンパトカーのパッケージを探していたが、なかなか見つからず、ようやく入手したのはずいぶんとあとになってからだった。

社会人になってからもミニカーコレクションに余念がなかったが、30代に入るとジャンルが広がり、50代に突入した頃には、アニメ少女キャラクターフィギュア、有名人のサイン入り名刺、消費者金融のポケットティッシュ、携帯ストラップ、テレビ局のノベルティ時計、グリコのおもちゃ、空き缶、ボトルキャップ、おもちゃの缶詰、ライター、貯金箱、指人形、マクドナルドの景品、『映画版ドラえもん』の入場者プレゼント、ランチパックやチロルチョコの包み紙、崎陽軒のシウマイ弁当に入っている「ひょうちゃん」醤油入れ、ホテルなどのロゴ入り袋に入った爪楊枝、航空機模型、鉄道模型などを収集するようになっていた。