【予防】頑張りすぎずほどほどに

約200万人の患者さんのうち約195万人は、休養、運動、セルフメディケーション(自己治療)などで症状をうまくコントロールできており、必ずしも専門的治療を必要としていません。

病気を過度に怖がる必要はありませんが、予防は大切。患者さんには物事を完璧にやろうとして身体に負担をかけすぎている人が多いのです。何事もゆっくりほどほどに。

◎有酸素運動:
酸素を十分に取り込みながらの運動は、身体の痛みを軽減するとともに予防にもなります。1日5分でも10分でもウォーキングを行う。20分、30分のウォーキングもいいでしょうが、まとめて頑張りすぎずに休み休み行うのがコツ。

◎認知行動療法:
心療内科的アプローチが認知行動療法。これは物事の受けとめ方にゆがみや偏りのあることを、カウンセリングによって患者さんに気付かせ、改善する精神療法です。

◎ストレス対策:
最近は会社でもストレスチェックを行います。いかに早くストレス状態を知って対応するかがポイント。疲れたら無理をしないで休む。陥りがちな不健全なストレス対処に気付き、健康的なストレス解消法を作るといいでしょう。

●各種治療法のエビデンスレベルと推奨度(2009年)