どれくらい備蓄すれば災害時に安心?
災害時に必要な電池の本数は、家族構成や日ごろの使用状況により異なりますが、目安として「1週間分」を備蓄しておくとよいでしょう。巨大地震が発生して停電した場合に、復旧するまでの日数が1週間程度とされているためです。
〈災害時に活躍する電池式グッズ〉※括弧内は一度に使用する本数の目安
・ラジオ(2本)
・懐中電灯(3本)
・電池式モバイルバッテリー(2~6本)
液漏れや白い粉の付着が見られたら?
内容液が漏れ出す「液漏れ」という現象は、主に乾電池の管理方法や使用方法が不適切な場合に発生します。さらに、液漏れした状態で乾燥すると、結晶化して白い粉状に見えることもあります。
乾電池の内容液は人体に有害なため、直接触ってはいけません。皮膚に付着すれば化学火傷に、目に入れば失明につながる危険性があります。もし内容液に触れてしまった場合は、すぐに大量の水で洗い流し、医師の診断を受けてください。
電子機器に内容液が付着していた場合は、故障の原因となるので、湿らせたティッシュや綿棒ですぐに拭き取りましょう。液漏れした電池は、安全のためビニール袋に入れて廃棄してください。
液漏れを起こさないためには、以下に注意しましょう。
〈乾電池でやってはいけないこと〉
・金属類と一緒に保管する
・新しい電池と古い電池を混ぜて使う
・種類やメーカーが異なる電池を混ぜて使う
・長く使用していない機器に電池を入れっぱなしにする
どうやって処分する?
乾電池は自治体の分別方法に従って廃棄します。多くの場合が、不燃ごみ、有害ごみに該当しますが、自治体によって回収方法は違うので確認してください。
なお、二次電池(充電式電池、リチウムイオン電池やニッケル水素電池など)は、火災や環境汚染につながる恐れがあるため、一般ごみとして捨てることはできません。リサイクル協力店の回収ボックスに持ち込めば処分できますので、お近くのお店を調べてみてください。
処分する前には、絶縁を忘れず行いましょう。電池の残量が少しでも残っているとショートし、火災を引き起こす危険性があります。絶縁の方法は、プラス極とマイナス極の両方にテープを貼って覆うだけでOKです。