ダイニングテーブル――食事が終わったら「ゼロ」に戻す

食事をするダイニングテーブルの上に、書類が山積みになっている家があります。あるいは調味料セットが幅を利かせ、テーブルの端で小さくなって食事しているお宅も。

「床」のページでもお話したとおり、テーブルにはテーブルの「お役目」があります。テーブルに収納やモノ置き場というお役目はありません。

模様替えのたびに生まれ変わるリビング。ダイニングテーブルも食器棚も右手のベンチも石川県の生活アート工房のオーダーメイド品。たびたびの配置換えを愉しんでいます。(写真:『引き出し1つから始める 1日1か所 断捨離』より)

テーブルは、食事をし、勉強をし、ミーティングをしたり人が集ったりとフレキシブルに使える場所。そのお役目を果たしているときは、めいっぱいモノを広げ、のびのびと使います。そして、お役目が終わったら、ゼロベースに戻す。すると次のお役目へとスムーズに移れるのです。

水平面には力がある――。これは私の確信です。水平面をキレイにすると、部屋全体がキレイに映(うつ)る。そして心までスッキリしてきます。床という水平面にも力がありますが、テーブルは大きくて高さがあるため、圧倒的な力があります。それゆえ、「ちょい置き」をしてしまいがちな場所。このテーブルの置き癖を直しましょう。

思考習慣の上に生活習慣があります。そして生活習慣の結果がテーブルの上に現れます。テーブルを変えることで生活習慣が変わり、思考習慣も変わっていくのです。

みな、悪い癖があると、思考習慣から変えようとするのですが、それはムリ。行動から変えていく。見えるところから見えないところへ逆回転させるのです。