イメージ(写真提供◎Photo AC)
世間から「大丈夫?」と思われがちな生涯独身、フリーランス、40代の小林久乃さんが綴る“雑”で“脱力”系のゆるーいエッセイ。「人生、少しでもサボりたい」と常々考える小林さんの体験談の数々は、読んでいるうちに心も気持ちも軽くなるかもしれません。第45回は「居酒屋で警察沙汰に巻き込まれる」です。

前回「11月9日、武道館で行われたと『とんねるず THE LIVE』。私はその会場にいた。2人が「推し」でアイドルだった時代があった」はこちら

思わぬアクシデント発生〜……

居酒屋で警察沙汰に巻き込まれてしまった。

その日、私が常連の立ち飲み居酒屋でいつものように飲んでいると、70代くらいの威勢の良さそうな婦人と、40代くらいの男性(息子)の親子が入店してきた。見たことのない客だったので、会話を交わすこともなかった。

しばらくして会計を済ませて、帰ろうとすると親子とタイミングが同じに。なぜか勢い良く歩いてきた息子と私がうっかりぶつかった。

(なんだよ〜……)

ふらついた自分の体勢を立て直す。まあ、酔っ払いなのでよくあることだと、帰ろうとすると、店員と息子が互いにメンチを切っていた。は?ほんのわずかな時間にこのふたり何があった?

どうやら息子、理由は知らないけれど、私に故意にぶつかったらしい(記憶薄)。そのまま謝罪もせず、フラフラしながら退店していく様子を店員は「おかしい」と胸ぐらを掴んだ……というか、常連の私をかばってくれたのだろうか。

とはいえ、ふたりはいつ殴り合いになってもおかしくない緊迫状態。「けんかをやめてby竹内まりや」と歌うには主旨がズレている。どうしよう、困ったな。店内の客も「どうした」とこちらの状況を覗き込んでいる。