春の養生のポイントは「リラックス」

春が司る五臓「肝(かん)」が元気な人は、ウキウキした気持ちになったり、やる気が湧いてアクティブになったりします。

『開運養生12か月』(ワニブックス/著:櫻井大典、暮れの酉)

しかし「肝が活発に働く」ということは、プラスにもマイナスにも振り幅が大きいということ。たとえば「肝」に負担がかかると、便秘ガスが溜まるといった胃腸トラブル、足のつりや肩のこわばりなどの筋周りの不調に。

あるいは、メンタル面でも情緒不安定や怒りっぽい、イライラ、憂うつ、焦燥感といった自律神経の乱れによる不調にも見舞われやすい時期です。

春の養生キーワードは、血(けつ)を補う「補血(ほけつ)」と、春の臓「肝」をやわらかく健やかに保つ「柔肝(じゅうかん)」。怒りの感情は肝を弱らせてしまうので、とにかくリラックスして、心おだやかに過ごすようにしましょう。

また、早寝早起きを心がけ、太陽の光をしっかりと浴びながらゆっくりと散歩をして、深呼吸をして大気の「陽気」を身体に取り入れるようにしてください。これに加えて、筋を伸ばすストレッチをすれば、「肝」をいたわる“春の養生”そのものです。