【娯楽・交際費】優先順位を明確にして無駄を省く

これらは人生の楽しみや生きがいに繋がる支出なので、我慢して節約する必要はありません。ただし、無計画に使うのは厳禁です。

よくあるのが、親の介護を終えた後に解放感で散財するケース。1年間ほどは娯楽の予算が増えてもいいと思いますが、そのお金の使い方に慣れてしまうと危険です。

また、「推し活」も要注意。時間に融通が利くようになると推しのイベントに通い詰め、グッズを買い込んで赤字に陥る人も。

とはいえ、やりたいことを諦めるのは本末転倒です。そこでおすすめなのが、「バケットリスト」。5年先までに叶えたいことを列挙し、実行したい時期と予算を記します。

たとえば、「2026年9月、ウィーンで本場の音楽を楽しむ。夫婦で100万円」など。このリストを作ると自分の中で優先順位が明確になり、無駄な出費が自然と減るのです。私も実践していますが、達成感もあり楽しくお金を使えます。

定期的に出ていく交際費や趣味に充てる費用は、年金収入の中でやりくりすればよいでしょう。シニア世代は友人とのランチ代などもかさみがち。懐事情に合わせて、「ランチの予算は1500円までにしましょう」と事前に伝えておくと、お互い気楽につきあえると思いますよ。