吉原のためだ!

その説明にいったんは静まり返る一堂でしたが、口を開いた女郎屋・大文字屋が「蔦重さえ手を引けば丸く収まる」と提案。

さらに、西村屋に版元を統一するという案を出すと、同席者はみなそれに賛同します。

納得がいかない蔦重でしたが、駿河屋の主人から「吉原のためだ!」と諫められると、憤慨しながらその場を立ち去るのでした。

それから場面が変わり、鱗形屋と西村屋が祝杯をあげるシーンへ。

お互いの演技のうまさを褒め合う二人でしたが、西村屋から「今後蔦重をどうするのか」と問われると、「蔦重ごと吉原を丸抱えしたいのさ」と、己の野望をむき出しにしながら鱗形屋が答えたところでドラマは幕を下ろすのでした。