相貌心理学(イラスト:堀川直子)
(イラスト:堀川直子)
顔は、性格、思考、行動パターンを知る説明書。1億人以上の顔のデータを分析した相貌心理学を活用すれば、幸福への近道がわかります(構成=島田ゆかり イラスト=堀川直子)

内面が変わると顔も変わっていく

誰かに会ったとき、「あら、何かいいことあった?」とか、「今日は元気ないわね」などと言われた経験はありませんか? 私たちは無意識のうちに、相手の顔からさまざまな情報をキャッチして内面を推し測っています。その精度はなんと99%以上。

これは「心理学」というもので、1億人以上の顔のデータをもとに、内面との相互関係を統計的に研究した心理学です。顔を見ればその人の内面を把握できることから、周囲の人とのコミュニケーションに活かすことができ、自身の本質を知ることもできます。

「顔は生まれ持ったものだから変えようがないのに、それで本質が決まってしまうの?」と思うかもしれませんが、そんなことはありません。内面が変わると顔も変わっていくものです。

顔には30種類近くの表情筋があり、その筋肉が動くことで笑顔になったり、悲しい顔になったりしています。嬉しそうな顔をしている時間が長い人は表情筋がそのように鍛えられ、いつもがっかりした顔の人はそういう形になっていく。常にイライラ怒りっぽい人は、眉間にシワが深く刻まれてしまうのと同じです。

では、手始めに簡単なチェックをしてみましょう。鼻を中心に、左右の顔半分を隠し、利き手側の顔半分と、反対側の半分を見比べてください。どちらの顔が好きですか? 利き手側の顔は現在の自分の内面を表し、反対側は過去の自分を表します。現在の顔が好きな人は、今は満たされている、自分らしく生きているというサイン。過去の顔が好きな人は、現状に満足できていないことを示唆しています。ですから、昔の楽しかったことを改めて始めてみるといいでしょう。心地いいと思う行動を続けると、不思議なことに顔の左右差がなくなってくるのです。

(イラスト:堀川直子)
(イラスト:堀川直子)

また、目の大きさや高さ、鼻の穴の大きさなどが左右非対称になっている場合は、現状がうまくいっていないサイン。目の高さが違う場合、意識が散漫になっていることが多く、鼻の穴の大きさが異なる場合は、大切な人と意思疎通がきちんとできていない状況。口が非対称の場合は、自分の気持ちをうまく表現できていないよ、と顔が教えてくれているのです。でも安心してください。意識して行動すれば、顔も変わり、なりたい自分になれます。