昔は病気として扱われなかった

膀胱の過剰反応で起こる突然の尿意や頻尿、尿もれについて、昔は「年をとればだれでも経験する症状」とされ、病気としては扱われず対処法も研究されていませんでした。今では、「過活動膀胱」という病名がつけられ、治療薬もいろいろと登場しています。

過活動膀胱の原因はまだはっきりはわかっていませんが、多くは加齢や骨盤底のゆるみなどが関係していると考えられます。また、脳の血流の低下、背骨の障害、脳梗塞などを原因とする神経因性によって起こることもあります。

『「トイレが近い」人のお助けBOOK』(監修:関口由紀/主婦の友社)

加齢や骨盤底のゆるみなどによる場合は、骨盤底筋トレーニングや膀胱トレーニングなどのエクササイズによって、6~7割は改善することがわかっています。

日ごろから骨盤底筋トレーニングで骨盤底の筋肉や靭帯を強化していれば、尿道の蛇口をピタリと閉めることができ、頻尿や尿もれを防ぐことができるのです。