倍売れる『吉原細見』を作ることに

鱗形屋が偽版で捕まったこの機を逃すまいと、地本問屋の仲間に加わろうとした蔦重。

対して鶴屋が「倍売れる『吉原細見』を作ることが出来たら仲間に加えても良い」と答えます。

そこで蔦重は吉原周辺で情報収集に乗り出し、「半値」で薄い細見を刊行するアイデアを考えだしました。

その後、西村屋からは「蔦重の細見を買い入れた女郎屋は『雛形若菜初模様』に使わない」といった脅しを受けるも、蔦重は女郎屋の主人たちを相手に熱弁。

「女郎たちの血と涙がにじんだお金を預かる以上、見返りのある本を作らないとならない」といった訴えと心意気に主人たちは心を打たれます。