花の井の秘策

その後、兄貴分の次郎兵衛や浪人・新之助の手を借りながら、河岸見世まですべて載せるといったアイデアを加えた蔦重。

ようやく完成した細見をヒット祈願のため、九郎助稲荷に供えます。

するとそこへ花の井が。

これで売れなければ江戸じゅうを担いで回るとのたまう蔦重に、一枚の紙を渡した花の井。そこには「花の井改め瀬川」との記載が。

松葉屋の主人・女将たちとの会話で有名な名跡の襲名が決まると、それが載った細見がバカ売れするという法則を見出していた花の井が思いついた秘策でした。