1976年2月2日、番組初回放送時の貴重な一枚。ゲストは森繁久彌さんだった(写真提供:テレビ朝日)

「裸みたいな恰好」にびっくりされる

『徹子の部屋』ではなるべく、自分がその方について今まで知らなかったこと、「へぇ、そうなんだ」と驚いたことを聞くようにしています。

ゲスト一人につき、事前にスタッフと1時間くらい打ち合わせをするんですけど、その時に私が「へぇーっ!」と思ったことをメモするようにして。やっぱり自分の手でメモして、自分で納得したことを聞いたほうがうまく行く気がするので。

本番中も、けっこう大きな紙にぎっしり質問を書いたものを膝の上やテーブルの下あたりに置いてカンニングしています。まぁ、ゲストの方たちもみなさん、何をしゃべろうかずいぶん考えていらっしゃるみたいですよ。

何回か登場していただいている方の場合は、過去に出演された際の映像も紹介しています。中には30年以上前から出てくださっている方もいて。私も一緒に過去のVTRを見ながら、「うわぁ、人ってこんなに変わるんだ」とか思ったりね(笑)。ご本人も、びっくりしていらっしゃいます。

私自身も、ずいぶん変わりました。昔のVTRを放送すると、「裸みたいな恰好している」とか「なんであんな裸になってるんだ」ってよく言われるんです。

背中が大きく開いているファッションが流行っていた頃は、そういう恰好をしていたんですね。別に裸で出たいと思っていたわけじゃなくて(笑)、たまたま当時のファッションがそうだった、ってことなんですけどね。

収録では、なるべく同じ服は着ないようにしてきました。私もよその番組を見る時、お洋服を拝見するのも楽しみですから。今まで番組で着た服は、1万2000着を超えるんじゃないかしら。