『私の知らない私』(c)ytv

<前回のあらすじ>

「夫婦なんだからさ、一人で抱えこまないで何でも話して――」。羽田芽衣は、相沢蒼馬(内藤秀一郎さん)が亡くなった日のことについて、西島奏多から聞き出そうとする。ところが、西島との会話を録音していたことがバレてしまう! 芽衣のレコーダーからメモリーカードを取り出した西島は、芽衣が前にも同じことをしたことを明かすのだった。

以前、西島に奪われてしまったメモリーカード……芽衣はその中身を思い出せずにいたが、西島にとって都合の悪い蒼馬に関する内容が入っていたことが確定的に。芽衣は「蒼馬くんに何したの? あのメモリーカードの中身は一体――」と問いかけるが、西島は答えず。芽衣は家を出て行くことを決心する。

「ハートモーメント」では、動画が広まってしまったことが原因となり、芽衣も相沢龍之介も退職することになる。自分のせいで会社を辞めることになってしまったことを謝罪する芽衣に、龍之介は「謝るのは俺の方」と言ってくれて……。

そんな中、昨年の誕生日、中谷莉奈(渋谷凪咲さん)との食事後、ある電話がかかってきていたことを思い出した芽衣。その後、衝撃的な事実を知ることに……!

昨年の誕生日、莉奈から電話で、篠原翠が生きているかもしれない話を聞いた芽衣。そこから自分の記憶が消えてしまっていることに気がついた芽衣は、もう一度辿れば、何かを掴めるかもしれないと考える。

莉奈によると、電話の後、芽衣は「病院に行く」と言っていたという。その病院は、翠が火事の後、入院していた病院で、父親の潤(萩原聖人さん)も入院していた場所でもあった。

龍之介に病院に行くことを報告した芽衣は、看護師の小泉満里奈(大西礼芳さん)に出会う。

一方、龍之介がマンションに帰ると、そこには翠の姿があった。「いいこと教えてあげようと思って。こないだの続き」と告げた翠は、龍之介の部屋に入っていく……。

「龍之介君、芽衣に恋してるでしょ?」と切り出した翠は、「もしかして、蒼馬の代わりに芽衣を支えたいって思ってない?」と指摘。何も答えない龍之介に対し、芽衣は純粋な子ではないと告げた翠は、「今すぐ芽衣から離れた方がいい」と忠告する。そして、芽衣の父親である潤に会いに行った日のことを語り出す――。

その頃、病院では、満里奈が、昨年の1月に芽衣が病院に来たことや、そのときに潤が亡くなった日のことを話したことを芽衣に明かしていた。満里奈によると、潤が手術を受けた直後、病院に《芽衣の姉》を名乗る人物が現れたという。その人物は、芽衣と同じ高校の制服を着た、髪の長い女性だったといい……それは、翠だったのだ!

潤の病室に入った翠は、「はじめまして」と挨拶する。ところが、意識が朦朧としている潤は、翠のことを芽衣だと勘違いし、「芽衣、約束してくれ、幸せになるって」と伝える。芽衣のふりをし、「安心してね、お父さん」と告げた翠だったが、その後潤の首に両手を伸ばし――。

急変を知らせるアラームが鳴り響き、満里奈が潤の元へ駆けつける。同時に、翠は急いで病室を後にした。満里奈が確認したときには、すでに潤は息絶えていた。

「あなたが、羽田さんのお父さんを……!?」。驚きを隠せない龍之介に、翠は母親の佐江(酒井美紀さん)が家に火をつけたときのことを話す。翠と一緒に死ぬつもりが途中で気が変わり、結局一人で逝ってしまった佐江。

残された翠は、父親の健次郎(石黒賢)と二人きりという地獄の状況の中で、蒼馬と再会した。蒼馬と一緒に住んで、プロポーズされて、穏やかな時間が続くと思いきや、「お前は人殺しだ」という手紙が届いたのだった。

一方、満里奈と別れた芽衣は、山道を歩いていた。すると突然、パソコンで手紙を書いている自分の姿の記憶を思い出す。手紙の文字は「お前は人殺しだ」で……!?

これ以上、進んではいけないと思いつつも、山道を歩き続ける芽衣。前方には、蒼馬と会ったカフェが見えてくる。そんな中、リュックの背面ポケットに手を入れると、そこには睡眠薬が。「どうしてこんなものが?」と戸惑う芽衣だったが、自分が蒼馬に睡眠薬を飲ませ、わざとバイク事故を起こさせたことに気がつく。「私の知らない私が、いた」と茫然として……。

その頃、翠は、龍之介に対し、蒼馬の事故当日、芽衣が睡眠薬を手にしていたことをカフェの店員が証言したこと、芽衣のパソコンで薬の購入履歴を見つけたことを明かしていた。蒼馬の司法解剖をさせなかったのは芽衣が事故だと目撃証言したから、と告げた翠は、「私が目を覚まさせてあげる」と龍之介にキスをして……!?