(写真提供:Photo AC)
警察庁が公表した「令和5年の刑法犯に関する統計資料」によると、2023年の侵入強盗の発生件数は414件で、前年と比べて約1.5倍に増加したそう。闇バイト強盗をはじめ、新手の犯罪が増えているなか、元埼玉県警察本部刑事部捜査第一課警部補の佐々木成三さんは、現在メディアに多く出演し、防犯について発信しています。今回は、佐々木さんが最新の防犯対策について解説した著書『闇バイト強盗、特殊詐欺、盗難から身を守る いますぐ防犯』より、一部引用・再編集しお届けします。

電話でだまされない最善策は「会話しないこと」

高齢者がだまされる特殊詐欺で使われる最初のツールは、約9割が電話です。その多くは固定電話から始まると言われています。携帯電話がひとり1台と言われる時代ですが、まだまだ固定電話を設置している家庭は多くあります。

つまり、固定電話にかかってきた詐欺グループからの電話にだまされなければ、特殊詐欺の約9割は防げるということです。

電話が入り口なら、いますぐにできる絶対にだまされない対策もあります。

それは、相手と会話しないことです。

当たり前ですが、会話しなければだまされないだけでなく、詐欺グループにあなたの個人情報を盗まれることもありません。