「このステージでスカート履けばよいと思うのよ」

そこに、客席からド派手な衣装に身を包んだ「星小路紅子」登場。紅ゆずるの大ファンという設定の紅子は、「ゆずるちゃんが退団して、私はこれからどうしたらいいの!」と嘆く。二階席三階席の客席もあおりながら、舞台上へ。

紅が作り上げた人気キャラクター・星小路紅子

「ゆずるちゃんって女優になったでしょ。誰が吉本だって? 松竹エンタテインメントの女優よ!」と笑いを取る。

「急に女優としてスカート履いたらびっくりするでしょ? だからこのステージでスカート履けばよいと思うのよ。中性的なところから狙ったらよいと思うのよ!」

と、ファンの思いを代弁しつつ、そして紅の思いも代弁する紅子。客席からは賛同の拍手も湧く。ひとしきり会場を笑いの渦に巻き込み、ステージは中盤へ。

中盤の冒頭は、実力派の宇月が、X JAPANの《KURENAI》を歌いあげる。他のキャストとともに、紅はチュールをまとった華やかなパンツスタイルで登場。懐かしい映像をバックに、《Gemini~ふたご座の素敵な人生》《夢のまほろば、大和し美し》《GOD OF STARS》など、バラエティ豊かな宝塚メドレーが続く。