男役時代の洋服選びのポイント
男役は、舞台を降りても夢を壊さないように普段からパンツスタイルで過ごします。
洋服やバック、小物に至るまで、かっこいいものを選んでいました。
男役時代の洋服選びのポイントは、ラインでした。
舞台で培ったスーツの着こなしから、ジャケットとパンツのラインやシルエットには強いこだわりを持っていました。
色や柄が気に入っても、ラインが美しくなければ却下。
ジャケットは、肩幅に合わせると胴回りが大きすぎて綺麗に見えないので、バランス優先でした。
パンツの理想は、後ろ斜めラインでしたが、それは高い靴を履いたときに、より綺麗に見せるための宝塚だけのものだったようです。
市販の服をお直しする度に、宝塚の衣装部さんの技術を知ることとなり感服していました。
ずっとかっこいいを求め続けていた男役時代でした。