写真提供:越乃さん 以下すべて
100年を超える歴史を持ちながら常に進化し続ける「タカラヅカ」。そのなかで各組の生徒たちをまとめ、引っ張っていく存在が「組長」。史上最年少で月組の組長を務めた越乃リュウさんが、宝塚時代の思い出や学び、日常を綴ります。第97回は「元男役の洋服事情」のお話です。
(写真提供:越乃さん 以下すべて)

前回〈宝塚の演出家・谷正純先生の早すぎる旅立ち。一番覚えているのは「とにかくお前は動くな!」と言われ続けた『ジャワの踊り子』。厳しくも愛のある先生でした〉はこちら

レディースサイズがなかなか合わず…

昔から着る服に苦労していました。
背が高くガッチリ体型。
レディースサイズがなかなか合わない人でした。

宝塚に入ると、男役の先輩達はメンズサイズの服を着ていました。
なんと!メンズものという手があったのか!
若い頃の私は、目からうろこの状態でした。

街へ出て試着をしてみれば、シンデレラフィットとはまさにこの事かと思うほどにピッタリ!
私のサイズの洋服はここにありました。
これからは迷いなくメンズで探せばいいんだ!
嬉しい発見でした。
以降、阪急メンズ館(現:阪急メンズ大阪)が私の行きつけの店となりました。