別居から始まった小さなアパート暮らし
60歳でブログを始めて3年。毎日の出来事を忘れないように書き留めておこうと思ったのがきっかけです。老前整理で始めた断捨離のことや、安く上手に買いものができたとき、友人達や息子と出かけたとき。平凡なパートおばちゃんの毎日ですが、それを見てくださる方がいることに、本当に驚いています。
昨年(2019年)、思いがけず本を出版しました。1LDKの自宅で、パートの収入12万円でも、節約だけの味気ない毎日では寂しいので、お金をかけずに楽しむ工夫を書きました。たくさんの方に読んでいただき、感激しています。
ひとり暮らしを始めたのは42歳の夏。24歳で結婚し、2人の息子に恵まれましたが、離婚することを決めて家を出ました。
そのときの生活費は15万円ほどのパートの稼ぎのみ。6畳とキッチンだけの小さなアパートを見つけ、衣装ケース3つと椅子1脚、服と生活まわりの雑貨だけを持ち込んでのスタートでした。
当初は息子たちが未成年だったため、「別居」という形でのひとり暮らし。パートが終われば「元家」で夕飯の支度をし、息子たちと夕飯を食べて翌日のお弁当の用意をして、自分の部屋に帰って寝るという生活。
そんな生活を4年ほど続け、息子たちが成人して正式に離婚をすると、「元家」に行くこともなくなります。今度は息子たちが訪ねてきてくれるようになったのですがアパートは狭すぎて、ひとり暮らし5年目に引っ越すことにしたのです。
実は、ひとり暮らしを始めてからすぐ、新聞の求人広告で契約社員での働き先を探しました。ご縁があって小さな化粧品メーカーで働けることになり、給料は大幅にアップ。しかし、老後の生活費を貯めなければ、と給料の半分は貯金に回していました。結果的に、パート時代と変わらない生活費で暮らし続けて今に至ります。